性病のなかでも特に怖い「梅毒」とはどんな病気?性病感染対策をしっかりしているAV業界でも嫌われもの!

性病のなかでも特に怖い「梅毒」とはどんな病気?性病感染対策をしっかりしているAV業界でも嫌われもの!

AV業界では、性病に関するケアは非常にしっかりとおこなわれています。

AV女優さんも男優さんも毎月1回は性病検査を受けていますし、もしAV撮影の前に性病への感染が判明したら、たとえ撮影の前日であったとしても、AV女優さんも男優さんも撮影への参加はできなくなります。

これらの対策が取られていることから考えると、AVの撮影時に相手のAV女優さん、男優さんから性病に感染する可能性は、ほぼ100%ない、と言えるでしょう。

とは言っても、性病に関する知識がなくても良い、ということにはなりません。

プライベートのセックスで感染してしまう危険もありますし、AV女優さんとして以外に風俗などでも働いている場合は、性病に関する知識を身に付けておくべきです。

そこで今回は、性病のなかでも特に怖く、AV業界でも嫌われている「梅毒」について、その症状や予防方法などについて、ご紹介していきます。

梅毒は放置すると命にかかわる危険な性病!AV業界で働くのであれば知っておくべき!

まずは梅毒がどのような性病なのか、AV業界で働くのであればぜひとも知っておくべきでしょう。

梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌に感染することによって発病する性病です。

発見された当時は、一度感染してしまうと治療方法がない不治の病として恐れられていましたが、1943年に抗生物質である「ペニシリン」による治療が成功してからは治療可能な病気になったこともあり、感染者数自体が激減しました。

その後「絶滅寸前」と言われるほどまでに減少しましたが、2010年前後から日本での感染者がまた徐々に増えつつあり、問題となっています。

①梅毒に感染したときに出る症状

梅毒に感染すると、さまざまな症状が出てきますが、大きく分けて4つの段階に分けられることを知っておきましょう。

・第1期(感染から1ヶ月前後)

陰部の周辺や口の周りの皮膚に固めのデキモノができ、その真ん中がえぐれるような形で変化する

・第2期(感染から1ヶ月~3ヶ月後)

皮膚に「丘疹」「乾癬」と呼ばれるブツブツや炎症ができたり、さらに「扁平コンジローマ」と呼ばれる平べったい膨らみや「バラ疹」と呼ばれる赤い湿疹が顔や手足に出たりします。

ただしこれらの症状は、そのまま自然に消えてしまうことも多いです。

・第3期(感染から1年以上)

全身の皮膚や筋肉に「ゴム腫」と呼ばれる腫瘍ができます。

現在では梅毒の治療をおこなえばこの段階まで進むことはほとんどありませんが、この段階まで来てしまうとかなり危険な状態と言えるでしょう。

・第4期(感染から数年以上)

第4期まで来てしまうと、もはや末期症状と言える状態です。

梅毒トレポネーマによって全身の臓器や神経までもが侵されてしまい、脳梗塞や心不全、さらに脳にも異常が出て幻覚や幻聴といった症状も出てきます。

梅毒は症状が出ても、それが自然に消えてしまうケースが多いため、初期症状の段階では人によっては検査を受けずに「なにかできていたけど、自然に治った」と考える場合もあります。

しかし症状が消えても完治したわけではなく、体内でだんだん病状が進行していきます。

また症状が消えている状態でも、セックスをすれば梅毒を相手に感染させてしまう可能性はゼロではないため、非常に危険な性病だと言えるでしょう。

②梅毒の治療法は?

梅毒の治療は「アモキシシリン」と呼ばれる、ペニシリン系の抗菌薬を服用しておこないます。

1ヶ月から3ヶ月は服用し続けなければならず、途中で服用をやめるとまた体内で細菌が増えてしまいます。

また薬を服用しきったとしても、完全に細菌が消えたことを再び検査を受けて確認しなければ、万が一体内に細菌が残っていた場合、再発の危険性がありますので、薬を服用し終わってからも一度検査を受けなければなりません。

もちろん治療期間はセックスも禁止ですので、もしAV女優さんや男優さんが梅毒に感染してしまったら、かなりの期間お仕事ができなくなってしまうことも覚悟しなければならない、ということになりますね。

梅毒がAV業界で嫌われる理由とは?梅毒は一度感染してしまうと体内から抗体が消えることはない

梅毒がAV業界で特に嫌われている理由は、感染してしまうと治療期間が長くなることだけではありません。

AV撮影に臨む際は、AV女優さんも男優さんも性病検査を受けて、陰性であることを証明する書類を持っていかなければなりません。

しかし梅毒は、一度感染してしまうと完治したとしても、一生体内に抗体が残ってしまう、という特徴があります。

そのため、性病検査を受けると梅毒の陽性反応が出てしまうケースがあるのです。

もちろん、AV業界でも「梅毒は一度感染してしまうと、一生抗体が残って検査で陽性が出てしまうことがある」と知られてはいますので、しっかり完治していることがわかればAV出演ができなくなる、ということはありません。

しかし毎回それを説明しなければならないのは、はっきり言って面倒な話です。

さらに体内に抗体があると言っても、そのおかげでもう二度と梅毒に感染しなくなる、なんてこともありませんので、疑わしい症状があったらしっかりと検査を受けなければなりません。

以上の点から、AV業界でスムーズに活動するためには梅毒へは感染しないほうが良い、とは言えるでしょう。

なぜ現在の日本で梅毒に感染する人が増えているのか?

先に「梅毒は一時期絶滅寸前になったが、2010年前後からまた日本でも感染者数が増加しつつある」とご紹介しました。

ではなぜ、一度は絶滅寸前になった梅毒が、また感染者数を増やしつつあるのでしょうか。

その大きな原因として、まずは「風俗業界での梅毒感染者数の増加」が挙げられます。

日本の風俗は海外でも人気が高く、海外からの旅行者のなかには「日本に観光に行った際には、ぜひ風俗で遊んでみたい」と考えている男性も少なくありません。

しかし海外からの観光客のなかには、現地から性病を持ち込んでくる人がいるのも事実です。

そういった海外の男性が日本の風俗で遊ぶことで風俗で働く女性に梅毒を感染させ、さらにそれが風俗で働く女性から別のお客の男性へと感染していく、こういった理由で梅毒の感染者数が再び日本で増えてきたのではないか、と推測されています。

また現在では、出会い系サイトやパパ活などで、不特定多数の相手とセックスをする機会が男女共に増えています。

そのため、梅毒をはじめとする性病に感染する機会も増えてしまった、とも推測されているのです。

特にAV女優さんとして働いている以外に、風俗でも働いている、という女の子は、性病対策をしっかりする以外に、こまめに性病検査を受けるなどの対策が必要となるでしょう。

ちなみに梅毒は、性器からの感染だけでなく、皮膚から感染する可能性もゼロではありません。

そのため、コンドームで梅毒の感染確率を下げることはできますが、ゼロにはできない点に注意してください。

まとめ

梅毒は感染してしまうと非常にやっかいな性病です。

しかしAV業界では性病に関する感染予防対策はしっかりと取られていますので、AVの撮影で梅毒をはじめとする性病に感染する可能性は、まず100%ないので安心して良いでしょう。

その代わり、風俗店でのアルバイトや、プライベートで不特定多数の相手とセックスをしていると感染する可能性はグッとアップしてしまいます。

性病に感染してしまうとAV女優さんとしての活動にも大きな支障が出てくる場合が多くなりますので、気を遣いすぎる、ということはありません。

性病に対する抵抗力をつけるために規則正しい生活を送る、少しでも異常な点を感じたらすぐに性病検査を受けるなど、自分でもしっかり性病への対策を取るようにしてください!