有名AV女優さんにそっくりな素人女性がAVに出演する!?「そっくりさんAV」が登場してきた理由とは?

有名AV女優さんにそっくりな素人女性がAVに出演する!?「そっくりさんAV」が登場してきた理由とは?

AV女優さんとしてデビューしたあと、単体女優さんであれば自分の名前を大きくジャケットに乗せたデビュー作からスタートして、その後も毎月「自分が主役」のAVを撮影し続けてもらえます。

一方で単体女優さんとしてメーカーさんとの契約がなかった女の子は、キカタン女優さん、または企画女優さんとしてAV出演をスタートします。

なかにはジャケットにAV女優さんとしての名前が乗ることもない、素人の女の子としてAVに出演する場合もあるでしょう。

特に素人ナンパAVなど、名前も作品によってコロコロ変わる、なんて撮影を続けるAV女優さんも多いんです。

そういった活動を続けていると「有名になりたい!」との考えを持つAV女優さんもいますが、逆に言えば「有名ではないからこそ、素人の女の子としてAVに出演できている」とも言えます。

有名な単体女優さんやキカタン女優さんが「素人の女の子」としてAVに出演していたとしても、まったくリアルではなくユーザーからそっぽを向かれてしまう可能性があるためです。

……ですが現在では、有名キカタン女優さんを中心に「そっくりな素人の女の子」が出演しているAVが数多く存在しているんです。

そんな「有名AV女優さんのそっくりさんAV」がなぜ登場してきたのか、その理由と業界の変化について、ご紹介していきます。

素人の女の子としてそれなりに名前が知られているAV女優さんが出演することは昔から多かった

はっきり言ってしまうと、ファンの方の間でそれなりに名前が知られているキカタンAV女優さんが「素人の女の子」としてAVに出演することは、昔から多くありました。

もちろん、ファンの方のなかには「あれ、これって○○ちゃんじゃん」と気付く人も多いのですが、AVを見る男性全員がそのようにAV女優さんにくわしいわけではありません。

出演している素人の女の子が、本当はAV女優さんだったとしても、見ている男性がそれを知らなければ問題はないのです。

こういったことを言うと「それは見ている人をダマしているのでは?」と言われる場合がありますが、けっしてそうではありません。

AV女優さんが「素人の女の子」を演じているのであって、俳優さんがドラマで役を演じるのと同じなわけですね。

とは言っても、以前はそういった形で「素人の女の子」として出演したAV女優さんが「あの作品に出演しているのは、実は私で……」などと言い出すことはありませんでした。

あくまでも「素人の女の子」が出演している、そんなファンタジーの部分、男性にとっての憧れ、夢のような部分を守る、という姿勢は貫かれていたわけですね。

それはメーカーさんにとっても同じことで、けっして「本当はAV女優さんが出演している」などとは言いませんでしたし、リアリティを深めるためにあまり有名すぎるAV女優さんを「素人の女の子」として出演させるケースもそれほど多くはなかったのです。

出演してもらう際も、素人の女の子としての設定をきちんと作り上げて守ってもらい、メイクや髪型なども普段とは変えて、少しでも別人に見えるように努力する、といった場合がほとんどでした。

「素人の女の子が出演しているAV」の撮影にそこまでの手間暇をかけていたのは、すべてAVを見る男性の「本当の素人の女の子が出演しているんだ」という夢を守り、気持ち良くその作品でオナニーをしてもらう、というAV制作陣の思いがあったため、と言えるでしょう。

AVを見る男性も「出演しているのが素人の女の子ではなく、実はAV女優さん」と知ってしまうと、興奮できなくなってしまう場合が多かったのも、AV女優さんやAV制作陣がこういった姿勢を貫いていた理由のひとつです。

現在では「AVはファンタジー」の面が知られてきたため「本物の素人」であることにこだわる必要がなくなってきている

現在でも「素人AVに出演している女の子は、全員素人」との大前提は大事にされてはいます。

ただし昔ほど厳密に、AV女優さんもAV制作陣も「素人の女の子」にこだわらなくはなってきている、と言えるでしょう。

そういった状況のわかりやすい例が「有名AV女優さんにそっくりな素人の女の子」が
出演している、という形で制作されているAVが増えてきたことです。

かなり有名なキカタン女優さんにそっくり、だけど素人の女の子が出演しているAV、聞いただけだと良くわからない状況かもしれませんね。

そしてそのAVを、キカタン女優さんが自分のSNSで「私そっくりの女の子が出演してるAVです!ぜひ見てね」なんて宣伝しちゃっているんです。

説明するまでもないでしょうが、つまり結局そのAVに出演しているのは、そのキカタン女優さん本人、というわけですね。

昔だったらこういった宣伝などは「ネタバレ行為」になってしまうので、絶対にできなかったはずです。

と言うか、最初からAVメーカーさんのほうから素人AVの出演を有名なキカタン女優さんにオファーする、なんてことはされなかったでしょう。

つまりAVメーカーさんもAV女優さんも「最初からバレること前提」で素人の女の子として撮影をしているわけですね。

こういった方法を「リアリティがない」と考える男性もいるでしょうが、そもそももはや「AVに本物の素人の女の子が出演している」という設定自体に無理があるのです。

それこそ「なんでもアリ」で、本当に素人の女の子をナンパしてAVに出演させていた時代もあったのは事実です。

しかし現在では、AVを制作するには出演者全員と契約を交わし、性病検査も必要になります。

最初から「素人の女の子がAVに出演する」なんて、不可能な話なんです。

またもうひとつ、ひとりひとりのAV女優さんのAV活動歴が長くなっているのも、こういったAVが増えた理由と考えられます。

長くAV女優さんとしての活動を続けていると、有名になる前に「素人の女の子」として出演していたAVの情報も知られるようになってきます。

つまり「現在は有名なAV女優さんでも、売れる前は素人の女の子としてAVに出演していた」=「素人の女の子としてAVに出演しているのは、結局全員AV女優さん」の事実が、非常にわかりやすい形で証明されてしまったわけですね。

こういった状況を逆手に取って「じゃあ、人気AV女優さんに素人の女の子として出演してもらえば良いじゃん!」との発想が生まれたのでしょう。

「最初から、そのAV女優さんで撮影したら?」なんて考えは、野暮なもの。

ナンパAVなど、企画によっては「あくまでも素人の女の子」の形を取るのが、見ている男性の興奮をそそるためには重要なんです。

たとえそれがバレバレだとしても。

まとめ

「本当に素人の女の子が出演しているかも」という夢がAVから失われてしまったのは、少し残念な点ではあります。

でもそれ以上に「AVはあくまでもファンタジー」「設定を楽しむ映像作品」である、ということがファンにも理解されるのは、よりAVの作品表現、可能性を拡げるうえでは非常に大切、とも言えます。

特に現在は、AVに出演しているAV女優さんが「嫌がっているのでは」「ムリヤリ出演させているのでは」といった疑いを持たれないように、非常にデリケートな配慮が必要になる時代です。

「AVに出演しているのは、ちゃんと作品内容の説明を受けて納得して出演しているAV女優さんですよ」とアピールするためにも、AVはあくまでもファンタジーであって、作り物である、という点を知られるようにしていくのも大切なことでしょう。

「有名AV女優さんにそっくりな素人の女の子が出演するAV」は、AVの作品としてそういった点を世間に知らせるために有効な方法のひとつ、とも言えるわけですね。