AVにはなくてはならない存在「モザイク」には決まりはある?モザイクが必要な理由とは?

AVにはなくてはならない存在「モザイク」には決まりはある?モザイクが必要な理由とは?

AVと言えば、性器を隠す「モザイク」は切っても切れない関係、必要不可欠な存在となっています。

しかしよく考えてみると、海外で制作・販売されているAVでは、日本のように「股間にモザイクをかける」などという処理はされていません。

実はAVで股間にモザイクをかけているのは日本だけであって、世界的な目では「なんで日本では、AVなのに性器にモザイクをかけているの?」「日本人はモザイクがないと興奮できないの?」なんて、不思議に思われているんです。

もちろん日本のAVファンの方からも「モザイクなんてなければ良いのにな~」「日本でもモザイクは撤廃しよう!」なんて意見が聞かれることがあります。

なかには「モザイク、あっても良いんじゃない?」というAVファンの方もいますが、それはあくまでも少数派。

基本的には、AV業界におけるモザイクは「嫌われ者」の立場にある、と言えるでしょう。

そんなモザイクは、ではどういった理由で日本のAVでは必要不可欠なものとなっているのでしょうか?

その理由について、ご紹介しましょう。

AVにおけるモザイクは「AV女優さんが安心して出演できる」ための存在でもある

日本のAVでモザイクがかけられているのは、AVファンの方々、特に「好きなAV女優さんの身体なら、隅から隅まで見てみたい!」という方や「とにかくエロいAVを見てオナニーしたいんだから、モザイクなんて邪魔なだけ!」という方にとっては、大きな不満となっています。

そんな「嫌われ者」であるモザイクですが、けっして日本のAVからはなくなることはないでしょう。

日本のAVにモザイクが存在している理由、そしてモザイクがあることでのメリットについて、ご紹介します。

①日本ではモザイクがない無修正AVは法律で規制されている

日本のAVにモザイクがかけられている一番大きな理由は、この点にあります、

簡単に言えば、性器がまる出しになっている無修正の映像は「わいせつ物」として法律で規制されている、というわけですね。

一時期は「海外サーバーを経由して販売すれば、日本で無修正AVを販売しても問題ない」との理屈で、日本のAV女優さんが出演する無修正AVが販売されていたこともあります。

しかしこれは、実際に運営者が逮捕されるなどもあり、理屈としては通用しないことが明らかになっている、と言えるでしょう。

つまり日本では、合法的にAVを発売するためには、モザイクは必ずかけなければならない、というわけです。

②モザイクがかけられていることで興奮するタイプの人もいる

多くのAVファンの方から嫌われているモザイクですが、実際には「モザイクがあるほうが興奮する」というタイプの人も存在しています。

「隠されている部分を想像すると、興奮がかきたてられる」という「想像力タイプの人」や「まる見えの性器はちょっとグロくて苦手」という「繊細タイプの人」がこのカテゴリーに含まれるでしょう。

またAV女優さんのアソコは見たいけれど「男優さんのアソコなんて見たくない」「好きなAV女優さんが男優さんに挿入されているところは、はっきり見たくない」といったタイプの人も。

AVファンの心理も、なかなか複雑なものなのです。

③モザイクがあることでAV女優さんが安心してAVに出演できる

モザイクは、AVに出演する女の子にとって「最後の安心」となっている部分があります。

AV女優さんはカメラの前でセックスを披露し、それを全国の不特定多数の人間に見られるお仕事です。

しかしそのなかでも「モザイクで性器は見られることはない」という点が、AV女優さんにとってはひとつの安心なポイントとなっているのです。

実際にAV女優さんに話を聞いてみると「もしアソコまでまる見えだったら、ちょっとショックは受けたと思う」「モザイクがなかったら、AVデビューはしていませんでした」という女の子がそれなりの数、存在しています。

「セックスまで見られているんだから、性器が見られたところで大して違わないんじゃない?」なんて考えるかもしれませんが、AV女優さんにとってモザイクがあるかないかはかなり大きな問題。

日本のAVにモザイクが存在していなかったとしたら、AV女優さんとしてデビューした女の子はもっと少なくなっていた可能性すらあるのです。

そう考えると、モザイクもそう悪いものではない、と言えるかもしれませんね。

AVにかけるモザイクには濃さや範囲の基準はある?誰がどのようにチェックしている?

結論から言ってしまうと、AVでかけられるモザイクの濃さや範囲には、はっきりとした決まりはありません。

ざっくりと「見えなければOK」、と考えておけば良い、と言えるでしょうか。

ただし、モザイクの濃さや範囲は、AVメーカーによっては「審査団体」と呼ばれるチェック機関を通してチェックされています。

特に現在「適正AV」と呼ばれるAVを制作しているAVメーカーは、この審査団体を通して内容やモザイクなどのチェックを受けている、と考えて間違いないでしょう。

ただしこういった審査団体も複数存在していて、団体によって基準が微妙に違う部分はあります。

そのため、結局はモザイクの濃さや範囲は統一されてはいないわけですね。

ただし「あまりにもモザイクが薄い、範囲が狭い」といった場合や「モザイクズレが発生している」といった場合もチェックしてもらえるので、各AVメーカーのチェックと合わせて「二重チェック体制」が敷かれています。

そのため、モザイクがズレている、外れているといった事故が発生する可能性を限りなく下がっているため、AV女優さんや男優さんにとっても意味がある、と言えるでしょう。

こういった審査団体を通さず、あくまでも自主規制でモザイクをかけているAVメーカーさんも存在しています。

審査団体を通していないAVメーカーさんのAVは「適正AV」としては認証されませんが、だからと言って「違法」なわけではありません。

あくまでも審査団体を通していないだけで、モザイクの濃さや範囲、そしてモザイクズレなどが発生していないかは、しっかりとチェックされています。

そういった自主規制AVメーカーさんは安心できますが、問題となるのはやっぱり個人制作のAVでしょう。

個人制作のAVの場合でも審査団体を通しているケースもありますが、ほとんどは自主規制となっています。

またモザイクがけの作業自体も、AVメーカーさんのように専門業者ではなく、撮影した本人などの素人がおこなっているケースが多いため、極端にモザイクが薄かったり、ズレが発生していたりする可能性は否定できません。

モザイク関連で発生するトラブルに巻き込まれないようにするためには、やっぱりしっかりとお仕事をしているAVメーカーさん以外の撮影は受けないようにすることが必要となるでしょう。

まとめ

なにかと嫌われがちな日本のAVにおけるモザイクですが、けっしてデメリットばかりではありません。

特に、AV女優さんにとって安心してAVに出演できる役割を持っている、という点では、大きなメリットがある、と言えます。

「日本のAVも、モザイク解禁すれば良い」という意見もありますが、実際にモザイク解禁がされたらどうなるでしょうか?

もしモザイクが解禁されたら、確かに売り上げは上がるかもしれません。

しかし実際には、すぐに飽きられてしまって、売り上げが元に戻る、またはさらに落ちることになるのが関の山ではないでしょうか。

そういった意味でも、日本のAVにおけるモザイクはAV女優さんにとっては安心を与える存在であり、AVファンの方にとってはモザイクの下を想像してドキドキする楽しみを与えてくれるもの、そのように前向きに考えたほうが良いのかもしれませんね!