AV女優さんがインターネットで誹謗中傷を受けたときにはどのように対策するべき?

AV女優さんがインターネットで誹謗中傷を受けたときにはどのように対策するべき?

AV女優さんが職業として世間的に広く知られるようになってきたこともあってか、一般メディアやSNSなどで活躍する機会が増えてきました。

活動する幅が広がる、ということはAV女優さん全体としては喜ぶべき部分ではありますが、このようにAV女優さんが世間の目から注目を浴びることによって、さらなる問題が発生しているのも事実です。

そんな問題のひとつとして挙げられるのが「インターネット上でおこなわれる誹謗中傷」の問題でしょう。

誹謗中傷はAV女優さんだけではなく、芸能人やスポーツ選手など、知名度の高い人々にとっては身近で、大きな問題となっています。

しかし特にAV女優さんの場合は、ヌード姿やセックスしている姿を見せるお仕事ですので、そういったお仕事を快く思わない人々によって理不尽な誹謗中傷の言葉を浴びせかけられるケースも多くなっている、という現実があるのです。

ではAV女優さんとして活動を続けていくうえで、実際に誹謗中傷を浴びた場合はどのように対処するべきなのでしょうか?

誹謗中傷を受けたら自分ひとりで対処するのではなく周囲の協力を得ながら対処するべき

インターネット上で誹謗中傷を受けた場合、ついカッとなってしまって反論したくなってしまうかもしれません。

しかし誹謗中傷をおこなう相手に反応してしまうのは、あまり良くないと言われています。

反論されたことで相手もより過激な言動を繰り返すようになるかもしれませんし、そもそも反応されたこと自体が相手を喜ばせてしまってより調子に乗って暴言や誹謗中傷を続けるようになる可能性もあります。

そもそもインターネット上で誹謗中傷をおこなう人間は、自分の身元も明かさずに好き勝手なことを言ってくるような人間です。

マトモに相手にしても正常な反応が返ってくることは期待できませんし、反省して誹謗中傷を止めることなどはけっしてありませんので、相手にするだけムダと言えるでしょう。

では具体的に、誹謗中傷をおこなう相手にはどのように対処するべきかをご紹介します。

①相手にはせずスクリーンショットなどで証拠を残しておく

先ほども説明しましたが、誹謗中傷をおこなう相手に自分で直接反応してはいけません。

ただし一方的に誹謗中傷や侮辱をされたままでは悔しいですし、無視していて相手が誹謗中傷を止めるとも限りませんので、最悪の場合は相手を訴えられるように準備をしておくべきです。

そのために必要なのが、インターネット上で誹謗中傷を受けたことを証明するための証拠を残しておく行動です。

そのままにしておくと記録がインターネット上から消えてしまったり、書き込んだ人間によって削除されたりしてしまうかもしれませんので、スクリーンショット機能などを使って画像として証拠を残しておきましょう。

その際は相手の発言そのものやアカウント名だけでなく、URLや書き込み時間、誹謗中傷にいたるまでの流れがわかるような画像を残しておく必要がありますので、注意が必要です。

②プロダクションのスタッフなど周囲の人間に相談する

自分ひとりでは対処が難しい、という場合は、プロダクションのスタッフなど周囲の人間い相談しましょう。

プロダクションから誹謗中傷をしてくる相手のアカウントに警告をおこなうなどの対応をすることで、訴訟リスクを感じた相手からの誹謗中傷がなくなるかもしれません。

相手に警告を与える場合、AV女優さん個人からおこなうよりもプロダクションなどを通したほうが相手に対して本気度が伝わりますので、効果が高くなります。

③訴訟を見据えて弁護士に相談する

インターネット上での誹謗中傷が多くなるにつれて、そういった問題にくわしい弁護士も増えてきています。

早いうちに弁護士に相談して、アドバイスを受けるのも良いでしょう。

放置しているうちに誹謗中傷が激しくなり、もう訴訟するしかない、なんて状況になる場合もありますので、そういった場合も早めに弁護士に相談していれば適切な対応が可能になります。

インターネット上の誹謗中傷への対策として「侮辱罪」が厳罰化される

2022年6月13日、改正刑法が成立し、インターネット上の誹謗中傷への対策として「侮辱罪」が厳罰化されました。

もともとの「侮辱罪」は、30日未満の「拘留」または1万円未満の「科料」のみと、侮辱罪が認められても大きな罰則ではなかったのが現実です。

それが1年以下の「懲役・禁錮」または30万円以下の「罰金」が加えられることで、厳罰化されたわけですね。

この侮辱罪の厳罰化によって、インターネット上での誹謗中傷に歯止めがかかるのではないか、と期待されているのです。

確かに厳罰化されたことによって、誹謗中傷を止める人もいるでしょうが、完全に誹謗中傷がなくなるかと言ったらそこには疑問が残ります。

自分が訴えられて処分を受ける、なんてことを想像できずに、軽い気持ちで誹謗中傷をおこなってしまう人もいますし、逆恨みのような状態でなりふり構わず誹謗中傷を繰り返す人もいます。

なによりも「侮辱罪が厳罰化された」とは言っても、ときには人間の命を奪うような結果になる誹謗中傷の代償としては、まだまだ罪が軽すぎる、との意見もあります。

また問題点としては、誹謗中傷の被害者が実際に加害者を訴える際に、相手の情報をプロバイダに開示請求をするなどして加害者の身元を特定しなければならないなど、被害者への時間的・金銭的負担が大きすぎることも挙げられます。

特にAV女優さんをはじめとした著名人の場合は、誹謗中傷をおこなってくる相手がひとりやふたりではなく、数十人、数百人というレベルに達する場合もあります。

それだけの大人数を訴えるには、被害者の負担が大きくなりすぎて結局泣き寝入り、なんてことにもなってしまいかねません。

このあたりの被害者の負担を軽くできる方法については、今後の議論が必要になる部分ですね。

AV女優さん本人もSNSへの投稿内容について気を配る必要がある

インターネット上で誹謗中傷をおこなってくる相手のなかには、AV女優さん本人がSNSへ書き込んだ投稿内容について腹を立てている場合もあります。

もちろん「好きなことが書き込める」のがSNSのメリットでもありますが、自分の知名度の高さや発言への影響力もしっかり考えておくべきです。

何気ない投稿でも数多くの人が目にする、ということをしっかり考えて、他人が不快に感じるような内容の投稿は避けるほうが良いでしょう。

「この投稿、微妙かな?」と思ったら、一度マネージャーなどに確認してもらったほうが良いかもしれませんね。

誹謗中傷をする人間が悪い、ということは当然ではありますが、誹謗中傷を浴びる可能性を下げることはできる、その事実は意識しておくと良いでしょう。

まとめ

現在ではAV女優さんとして活動するうえで、出演したAVのアピールやイベント出演の告知など、自分の活動を世間に知ってもらうためのSNSの利用が欠かせない状態になっています。

その一方でSNSを活用することによって、誹謗中傷のターゲットとなる危険性が高まっている、という事実もあります。

誹謗中傷を受けることで、AV女優さんとしての活動へのモチベーションが下がったり、精神的にダメージを負ってしまうことは避けたいですよね。

もし誹謗中傷のトラブルに巻き込まれた場合は、自分ひとりで対処しようとしたり悩んでしまったりせず、すぐにプロダクションのスタッフなど、周囲にいる人間に助けを求めるようにしましょう。

適切な対処を一緒に考えてくれるでしょうし、なによりも「周囲に味方がいる」という事実が誹謗中傷によって弱った精神を慰めてくれます。

もし訴訟する場合などは大変になるでしょうが、誹謗中傷するような人間を野放しにするのも問題ですので、周囲の助けを得ながら対処していくようにしてください!