AV女優さんは、基本的にはプロダクションに所属している、と言ってもあくまでも「個人事業主」として扱われる存在です。
プロダクションの社員として働いているのではなく、マネージメントを業務委託している、という形になるわけですね。
そして個人事業主にとって、大きなネックとなるのが税金の存在です。
毎年2月16日から3月15日の間に、個人事業主は前年1年間のお金の動きを税務署に報告する「確定申告」をおこなって、税金の支払い額を確定させて支払わなければなりません。
もうすでにAV女優さんとして働いている女の子のなかには、毎年春には「確定申告を終わらせてホッとしている」なんて女の子も多いのではないでしょうか。
確定申告をするときに大切になるのが、前年の「総収入額」とお仕事のために使った「経費」です。
総収入額をそのまま申告すれば、確定申告は非常に楽になりますが、税金の額も高くなってしまいます。
そこで総収入額から、お仕事のために使った経費を引くことで総収入額を少なくして確定申告をおこなえば、経費のぶん収入が少なくなった、ということで税金の額も少なくなるわけですね。
どうでしょう、どう考えてもちゃんと「経費」について学んで、税金の額を少なくしたほうがうれしいのではないでしょうか？
そこで今回は、AV女優さんが経費として認められるものにはどのような出費があるのかをご紹介します。
まだ確定申告に慣れていない女の子も、これからAV女優さんとしての活動を考えている女の子も、早めに身につけておいたほうが良い知識ですので、あらかじめ勉強しておきましょう！
「なんでもかんでも経費にしちゃおう」なんてことは不可能！ちゃんと経費として認められる範囲を知っておこう
「税金が安くなるんだったら、アレもコレも経費にしちゃえばいいんじゃない？」
そんなふうに考える人もいるかもしれません。
ただし経費として認められるのは、あくまでも「お仕事のために使った出費」です。
税務署としては、どれもこれも経費として認めることはできませんので、もし確定申告の際に不審な点があったら、改めて調査されてしまう場合もあります。
もしそこで、本来は経費として認められないような出費を経費として申告していることがわかったら……。
「怒られる」なんてどころではなく、追徴課税という形でより高額の税金を徴収されてしまうことにもなりかねません。
「バレないでしょう？」なんて思うかもしれませんが、AV女優さんとして高収入を得ているような女の子は、税務署からも注目されているので、はっきり言ってバレる可能性が高くなります。
つい「税金が安くなるなら……」なんて思ってしまうかもしれませんが、それがバレて余計に税金を払わなくてはならなくなってしまっては本末転倒というもの。
人間、正直に生きるのが一番、と言えるわけですね。
具体的にどういう出費であれば経費として認められる？はっきりとした基準がない場合もあるのが難しい！
では具体的にどのような出費であれば、経費として認められるのかをご紹介していきます。
ただしこの経費の難しいところは、はっきりとした基準が決まっていない部分もある、という点です。
明らかにお仕事に使う道具、たとえば「レストランが食材を仕入れる」といったような場合は、お店でお客さんに料理として出すわけですから、食材費は経費として認められますよね。
でもここで、そのレストランが「あまった食材を自宅で料理して食べた」としたら、その自宅で料理して食べたぶんの食材費は経費としては認められなくなるんです。
それと同じで、AV女優さんの経費も「仕事で使ったぶんなのか」「私生活で使ったぶんなのか」をはっきり分けておくのが大事になります。
AV女優さんの場合も「これは経費になる？ならない？」が微妙な出費がありますので、それらの代表的な例をご紹介しましょう。
AV女優さんの経費①衣装代
AV女優さんにとって、キレイに着飾って自分を美しく見せるのもお仕事のひとつと言えます。
もちろんAVの撮影で使う衣装などはメーカーが用意してくれることが多いでしょうが、イベントに出演する場合などは衣装は用意されず、自分の手持ちの服を利用するケースもあるんです。
その際に「イベント用に衣装を買った」なんて場合は、経費になります。
でも「その衣装をイベントだけではなく、私生活でも着ている」となると、経費として認められるかは微妙になってくるんです。
「これはイベント用、これは私生活用」とはっきり分けておくと、確定申告のときに申告しやすくなります。
もし「イベント用で買った衣装だけど、私生活でも着る」という場合は、衣装代の全額ではなく一部だけを経費として申告する、ということもできます。
ただし「仕事で着るのが〇％、私生活では〇％」なんて数値を出さなければならないので、ちょっと難しいかもしれません。
AV女優さんの経費②化粧品代
化粧は、女の子であればお仕事だけではなく私生活でも普段からしていることが多いでしょう。
「AV女優さんなら、撮影でメイクさんにお化粧してもらうから経費にはならないんじゃない？」
そのとおりではあるんですが、お仕事によっては自分でメイクをする場合もあります。
このときに使った化粧品代は、経費として考えてもおかしくありませんよね。
こういった場合に備えて、お仕事用に使う化粧品と私生活で使う化粧品は別のものにしておくと良いでしょう。
お仕事用に使う化粧品のぶんだけ、経費として申告するわけですね。
AV女優さんの経費③美容整形代
AV女優さんは自分を美しく見せるのがお仕事ですから、美容整形を受けたときの代金も経費として考えられそうですよね。
でもほとんどの場合、美容整形代は経費とは認められないようです。
その理由は「美容整形はお仕事のためだけに役立つのではなく、私生活でも役立つため」。
美容整形で美人になれば、私生活でもさまざまなメリットが見込めるため、経費としては認められにくくなるんですね。
お仕事用にお金を使ったときは領収書やレシートをしっかり保管しておこう
そもそもの話として、確定申告のときに経費を申告するときには、その使った額の領収書やレシートが必要になります。
「これだけ、お仕事に使いましたよ」という証明ができないと、税務署は経費として認めてはくれないんです。
たとえば「今度、こんなAVに出演するから」といった理由で資料としてAVを購入したとき、確かにお仕事のために使ったお金でも、レシートや領収書がないと経費として証明ができないので認められなくなってしまうわけですね。
まだ確定申告に慣れていないAV女優さんや、AV女優さんとしてデビューしたてで経費についての知識があまりない女の子の場合、そういったことを知らずにレシートや領収書を捨ててしまって確定申告の時期に困ってしまう、といったケースもあるようです。
しっかりとお仕事用に使ったぶんのレシートや領収書はもらって、できればちゃんと「〇〇用」と分類しておくと、確定申告の時期に慌てなくて済みますよ。
まとめ
確定申告は難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばそれほど難しいものではありません。
なによりもせっかく税金が安くなるのに、活用しないのは損、というものです。
最初はあまり意識しないかもしれませんが、AVデビューを考えているのであれば必要になる知識ですので、あらかじめ意識しておくべき部分と言えます。
「やっぱり、よくわからない……」なんて女の子は、一度プロダクションに相談していろいろと教えてもらうと良いでしょう。
ただ何度も言いますが、税金が安くなるから、と言ってなんでもかんでも経費にするようなことは厳禁ですので、そこは注意してくださいね！
