AV女優さんのお仕事のひとつ「ピンク映画」のお仕事とは?AVの撮影とはどう違う?
AV女優さんのお仕事のひとつとして近年多くなっているものに「ピンク映画」への出演があります。
「撮影なら、AVの撮影で慣れているよ!」と考える女の子もいるかもしれませんが、実はピンク映画とAVの撮影は、似ているようでまったく違うものです。
そしてピンク映画は、AV女優さんによっては「どうしても出演してみたい!」という女の子もいれば「全然興味がない」という女の子がいる、という点でも、ある意味特殊なお仕事と言えるでしょう。
では「ピンク映画」とはどんなお仕事で、AVの撮影とはどういった違いがあるのでしょうか?
AV女優さんが出演することが増えている「ピンク映画」とはどんなもの?
はっきり言ってしまえば、AV女優さんの全員が「ピンク映画」に出演する、というわけではありません。
ただしAV女優さんとして人気になってくると、場合によっては「ピンク映画」への出演オファーがやってくる可能性が高くなります。
その際に「ピンク映画」がそもそもどんなものなのかがわからなければ、オファーを受けるか受けないかの判断も難しくなるでしょう。
そこでまず、ピンク映画とはどんなものなのかをご紹介します。
①ピンク映画には50年以上の歴史がある
ピンク映画は、1960年代後半から1970年代にかけて誕生した、お色気の強い映画のことです。
日本でAVが初登場したのは、1981年と言われていますので、ピンク映画はAVよりも歴史があるわけですね。
そのため、ピンク映画に出演する女優さんとAVに出演する女優さんはまったく別で、ピンク映画専門の女優さんなども存在しました。
しかし現在では、ピンク映画業界自体の縮小、そして強いアダルト要素を求める観客さんたちのニーズに応えるため、ピンク映画に出演する女優さんは人気AV女優さんであるケースがほとんどとなっています。
②制作費も製作日数もかなり厳しい
ピンク映画は、制作費が約300万円、そして製作日数は約3日となっており、これはピンク映画が誕生した50年前からずっと変わらない、と言われています。
ただし物価の変動もあって、当時の300万円と現在の300万円ではかなり差があるため、制作費的にはかなり厳しくなっている、と言えるでしょう。
また製作日数も、ピンク映画ではAV以上にさまざまなシーンを撮影しなければならないため、かなり出演者さん、スタッフさんは忙しく、負担も大きくなります。
③ピンク映画はジャンルが非常に豊富
ピンク映画は、アダルト要素が求められるのはAVと同じですが、AV以上にストーリー性が重視されています。
あくまでも「映画」として面白いものであることを求められるため、ジャンルも恋愛、コメディ、サスペンス、ホラーなど非常に豊富です。
そのため出演するAV女優さんも、さまざまな役をこなせる演技力が求められます。
ピンク映画とAVの撮影はどういった点が違う?大切なのはやっぱりAV女優さんの演技力!
ピンク映画とAVは、似ている部分もありますが、かなり違う点もあります。
どういった点が違うのかを知っておけば、いざピンク映画の撮影に参加することになったとしても、戸惑わずに済むでしょう。
①ピンク映画では実際に挿入はしない
ピンク映画とAVは、同じ「エロ」を扱っている映像作品ですが、最大の違いはやっぱり「セックスシーンで実際に挿入するかしないか」の点にあるでしょう。
AVでは、一部で挿入しているように見せかける「疑似挿入」もおこなわれていますが、ほとんどの場合は実際に挿入がおこなわれています。
一方、ピンク映画では実際に挿入することはなく、出演しているAV女優さんと男優さんはあくまでも「セックスしている演技」をすることになります。
またAVでは、視聴しているファンの方を興奮させるため、性器部分を直接撮影し、そこにモザイクをかけて処理します。
その点、ピンク映画では性器部分を直接撮影することはありません。
そもそも撮影時には「前張り」と呼ばれる小道具(適度な大きさに切ったガーゼや布などを、粘着テープで固定するもの)を股間に装着しますので、性器は映らないようになっています。
またモザイクも使わないため、挿入しているシーンでも下半身はカメラアングル的に撮影しなかったり、手前に花瓶などの小道具を置いて下半身が映らないようにします。
この「手前に小道具が置いてあるセックスシーン」は、ピンク映画の特徴とも言える象徴的な撮影方法です。
言葉だとわかりにくいかもしれませんので、ぜひ一度実際に見てみることをオススメします。
②あくまでもAV女優さんは演技力を求められる
ピンク映画では、しっかりとドラマを見せなければなりませんので、AV女優さんにも演技力が求められます。
AVでは「セックスシーンがエロければ、演技力はそこまでなくても大丈夫」な場合も多いのですが、ピンク映画ではそうはいきません。
演技力がないAV女優さんには、最初からオファーすら来ないでしょう。
また先にも言ったように、セックスシーンでは完全に「感じている演技」をしなければなりません。
ピンク映画を見ている男性を興奮させるためのリアルな演技が必要ですので、これもかなり高レベルなものを求められ、AV女優さんによっては「実際に挿入できれば、もっと楽なのに……」なんて感想を持つ女の子もいるようです。
③出演女優さんの人数やセックスシーンの回数がルール化されている
ピンク映画では、出演女優さんの人数が「主演+助演2人」の3人、とのルールがあり、全員がセックスシーンを撮影します。
またエロ目的での視聴をするファンの期待に応えるために「お色気シーンは10分に1回は入れる」といったルールもあります。
これらのルールはピンク映画の撮影が盛んだった当時、ある程度撮影の仕方とルーティン化して、効率良く作品の撮影本数を増やそうという目的で考えられたものですので、現在では「絶対に守らなければならない!」というものではありません。
しかし鑑賞しているファンの方の期待に応えることも考えると、女優さんの出演人数やお色気シーンの回数にはそこまでの変わりは出てこないでしょう。
④女優さんのギャラはAVよりも安い
AV女優さんがピンク映画に出演する場合、ギャラはAVよりも安くなることがほとんどです。
AV業界にも経費削減の波が押し寄せてきていますが、制作費が固定されているピンク映画は、さらにその波が強く大きい、と言えるでしょう。
そのためAV女優さんのギャラも、どうしてもAVほどには出せない現実があります。
撮影はAVよりも大変で、ギャラはAVよりも安いとなると、AV女優さんにとって「ピンク映画に出演するメリットはあるの?」と疑問に思うかもしれません。
実際、ピンク映画に出演するAV女優さんは「お金のため」と言うよりも「演技をしてみたい」「映画に出演してみたい」といった考えを持って、出演している女の子がほとんどです。
「夢が叶う」という点が、AV女優さんにとってのメリット、と言えるでしょう。
まとめ
ピンク映画への出演は「演技に興味がある」というAV女優さんにとっては、オススメのお仕事です。
もちろん「大変なのにギャラが安いなら、出演したくない」と考える女の子がいても当然です。
ピンク映画を上映する映画館も減っているため、いろいろと厳しい面があるとは言っても、女の子の「夢を叶えたい」「演技に挑戦したい」という気持ちを「ギャラが安くても良い」と結び付けるのは、良くないことではあります。
ただし「それでも良いから、出演してみたい」と考える女の子がいるなら、もちろん出演に前向きになるべきでしょう。
AVの撮影とはまた違った経験ができますし、勉強になる面も多いはずです。
もしピンク映画への出演チャンスがあるなら、チャレンジしてみるのもアリですよ!