「AV女優になったら、自分がしたくないプレイもしなきゃいけないの?」
AV女優としてデビューする前の女の子にとって、この部分は非常に不安で気になる点でしょう。
特に最近は、AVを見るファンたちの細かい要望に応えるため、マニアックなプレイを求められたり、フェチプレイを要求されたり、といったAVも増えてきています。
「これもお仕事!」と割り切ってプレイできれば良いですが、なかには「どうしても無理……」となってしまうプレイもあるでしょう。
もしそんな「どうしても無理」なプレイの撮影現場に行ってしまったら、自分がツラいだけでなく、撮影スタッフにも迷惑をかけてしまいますよね。
そういったことにならないように、AV女優はあらかじめ「NG項目」を指定して、どうしても無理な撮影は避けられるシステムがAV業界には存在します。
そこで今回は、AV女優のNG項目にはどのようなプレイがあるのか、NG項目を「解禁する」とはどのようなことかについて説明していきます。
AV女優のNG項目は細かくかなり設定できる!
AV女優のNG項目について、比較的知られているのは「三大NG」と呼ばれているものでしょう。
「アナルセックス」「スカトロ」「ハードSM」の3つのプレイのことで、デビュー時にはほとんどのAV女優がこの3つはNGにしているはずです。
しかしその他のプレイについてはあまりNGかどうか重視されず、かつては「現場に行ったらやりたくないプレイをさせられた!」なんて、ひどい目にあったAV女優の話も聞かれました。
現在ではそういったことが起こらないように、プロダクションやメーカーもあらかじめかなり細かい部分まで女優にNG項目を指定してもらうことが増えています。
その例を挙げてみますと……。
・ぶっかけ (ザーメンを全身にかける。「顔射」を別に設定する場合もあり)
・中出し (腟内射精。コンドームを使わない「生ハメ」が含まれる場合も)
・ごっくん (口の中に発射されたザーメンを飲みこむ)
・潮吹き (女の子が気持ち良くなって尿道口から液体を噴射する)
・レズ (女の子同士のカラミ)
・複数プレイ(女の子1人に男優複数、または女の子複数に男優複数など、2人以上でおこなうプレイ)
・レイプ (女の子をムリヤリ犯す、乱暴なセックス)
ここで挙げたのはあくまでも一例で、この他にもさまざまなプレイに対してNGを設定できることがほとんど。
さらに以前は撮影内容を聞かされず、当日現場に入って初めてどんな撮影をするのかを知る、なんてこともありましたが、現在は撮影する前に内容についてはしっかり伝えられるようになっています。
それに加えて、撮影当日も現場で内容について説明があり、女優がその内容に納得して承諾書にサインをしない限り、撮影がスタートしない仕組みになっています。
「知らないうちに、やりたくないプレイのAVに出演することになっていた!」なんて事態は、最近ではまず見られないようになっている、と言えるでしょう。
またAV女優がNGを出せるのは、プレイ内容だけではありません。
男優や監督、スタッフなども、どうしても生理的に受け付けられない場合などは、こっそりマネージャーに頼んでNGにすることができます。
「人間相手にNGを出すなんて、その後のお付き合いに影響しそう……」と思うかもしれませんが、基本的にマネージャーがうまくメーカーに話すなどして調整してくれますので、本人にバレる心配はありません。
特に男優は、精神的にムリな場合はその気持ちが思わず撮影中に表に出てしまい、作品が台無しになってしまうことも。
撮影に集中してクオリティの高いAVを完成させるためにも、どうしてもムリであればNGを出すのも大切なのです。
NG項目を出し過ぎると仕事に限界が訪れやすいので解禁も考えるべき
NG項目にできるプレイは、マニアックなプレイだけではなく「手コキ」や「フェラ」のような基本的なプレイも含まれています。
しかし「やりたくないから」となんでもかんでもNG項目にしてしまうと、出演できるAVがほとんどなくなってしまい、AV女優としての仕事がなくなってしまう、なんてことになりかねません。
たとえばデビュー時期やルックス、ファンからの人気が同程度のAV女優が2人いるとして、片方はNG項目が大量に設定されていて、もう片方はほとんどNG項目がない、なんて場合。
メーカーとしては、仕事がやりやすいという理由で、NG項目がない女優にオファーを出すのは当然のことと言えます。
特に現在では、ちょっとやそっとの過激なプレイではファンも満足しなくなってきているため、デビュー作から3Pなどが収録されていることも多くなってきています。
我慢できそうなプレイには、どんどん挑戦してみるのもAV女優として活躍するためには大事なことと言えますね。
またどんなに人気のあるAV女優さんでも、長年活動を続けているうちに、少しずつAVの売り上げが落ちて行ってしまうものです。
「もう何本も見たし……」という心理がファンに働いてしまうのは、なかなか避けようがありません。
そんなとき、メーカーが提案してくるのが「NG解禁作品」への出演です。
たとえば「中出し解禁」や「レズ解禁」など、それまでの作品では見られなかった姿が見られますよ、ということをアピールして、これまでのファンはもちろん、新しいファン層も開拓しようとするわけですね。
もちろん、NG解禁をするかどうかはAV女優さん次第ですから、ムリヤリNGを解禁させられるようなことはありません。
しかしAV女優として長期間の活躍を目指すのであれば、少しずつNG解禁を考えていかなくてはならないのは、AV女優にとって共通の悩みとなる部分でもあります。
逆にこのNG項目制度を逆手にとって、デビューのときから「NG項目を設定せず、どんなAVにも出演します!」というAV女優さんも存在します。
こういったAV女優はマニア要素が薄い作品から超マニアックな作品まで数多く出演できるため、AVファンの目に留まりやすく、知名度が上がって人気が出やすい傾向があります。
どんな作品にも出演できるため、さまざまなメーカーからのオファーが来やすく、出演本数が増えることに合わせ、ハードでマニアックな作品の場合は出演料も高めのことが多いので、お金を稼ぐことができるのもメリットです。
ただしNG項目なしでさまざまなAVに出演するということは、肉体的にも精神的にもかなりハードなことです。
あまりムリをして体調を崩してしまっては大変ですので、そのあたりはプロダクションと相談しつつ、体調に影響がない程度で活動するべきでしょう。
まとめ
現在のAV業界では、女の子が安心してAVに出演できる仕組みが整えられつつあるため、出演したくないAVにムリヤリ出演させられたり、NG項目のプレイを強引にさせられたりといった心配は減ってきています。
もし強引にNG解禁させようとしたり、やりたくないプレイをやらされそうになったりするような場合は、我慢して泣き寝入りするようなことはせず、しかるべきところに相談するべきです。
ただしNG解禁については、プロダクションやメーカーもAVの売り上げをアップして、長い間活躍できるように考えての提案であることがほとんど。
「絶対にムリ」なプレイであれば断るべきですが、そうでなければ一度じっくりと話し合ってみると良いでしょう。
NG解禁することで仕事の幅が拡がることは確かですので、臨機応変に対応できるようにいろいろと考えて、さまざまなプレイに挑んでみるのが重要ですよ!