女の子がAV女優としてデビューするに当たって、ほとんどの女の子はどこかしらのプロダクションに所属するでしょう。
プロダクションは、所属するAV女優をマネージメントし、なんの心配事や問題もなくAVのお仕事ができるように環境を整えるのが、基本的なお仕事となります。
……とは言っても、実際にAV女優として活動する前の女の子にとっては、プロダクションがどのようなお仕事をしているのか、具体的にイメージするのは難しいでしょう。
さらに近年、AV業界を賑わせた「出演強要問題」などの影響もあり、AV女優が所属するプロダクションについて「怖い」「違法性があるのでは?」などのマイナスイメージを持っている女の子もいるかもしれません。
この記事では、プロダクションのお仕事について具体的に紹介し、AV業界でプロダクションがはたしている役割、どのようにしてAV女優の活動をサポートしているのかをお伝えします。
「AV女優としてデビューしたいけれど、プロダクションが怖くて決心がつかない……」なんて女の子は、ぜひこの記事を参考にしてください。
プロダクションの第一のお仕事はAV女優を発掘しメーカーに売り込み人気女優に育てること
まずプロダクションが目的としているのは、AV女優を発掘し、AVメーカーに売り込んで人気女優を誕生させることです。
もちろんすべてのAV女優が人気女優となれるわけではありません。
なかにはあまり人気が出ず、なかなかAVに出演できない女の子などもどうしても所属するAV女優のなかには出てきてしまいますが、そういった女の子にもできるだけ仕事が来るように営業活動をしたり、仕事を紹介してくれたりするのが良心的なプロダクションと言えるでしょう。
それぞれのお仕事について、もう少し具体的に説明していきます。
①AV女優の発掘
プロダクションには、まずはAVに出演するAV女優が所属していなければどうしようもありません。
そのためどのプロダクションも、AV女優になりたい女の子のための求人サイトを充実させ、勧誘に力を入れています。
かつてはスカウトマンによるスカウトがAV女優のリクルートの主流でしたが、現在は多くの都道府県で路上スカウトが条例により禁止された影響もあり、スカウトは少なくなりました。
しかしその分、AV女優の知名度、認知度が普段AVを見ないような女性層にまで拡がったことで、現在は自分からプロダクションに応募してきたり、AV業界関係の友人を通して応募してきたりといった時代となっています。
②AV女優のマネージメント
所属するAV女優を連れて、さまざまなAVメーカーに売り込みに行くのはプロダクションにとって重要な仕事となります。
このメーカーへの営業によって、出演作品が決まったり、なかには専属契約を結んで「単体女優」となる女の子が誕生したりするのですから、この売り込みにはマネージャーが同行し、面接をサポートしてくれることがほとんどです。
面接を受けるメーカーがどのようなメーカーなのか説明してくれたり、質問に対する返答のアドバイスをしてくれたりなど、右も左もわからない状態であるデビュー前のAV女優にとっては心強い存在でしょう。
また出演が決まった際は出演料の交渉や、撮影内容の確認などもおこなってくれます。
女の子がAV出演に集中できるように、サポートしてくれるわけですね。
さらにマネージャーは、メーカーとどのように女の子を売り出すかのプロモーション活動について相談したり、撮影現場やイベント会場などへの送り迎えや必要になったものの買い出しなど、さまざまな形でAV女優を支えてくれるのです。
③女優の出演料の管理・支払い
AV女優がAVやイベントに出演すると、その出演料はプロダクションに対して支払われます。
プロダクションは出演料のなかから「マネージメント料」を差し引き、さらに残った金額から源泉徴収の10パーセントを差し引いて女優に支払うのです。
この「マネージメント料」の割合はプロダクションによって異なりますが、女優が出演料全体の4割から5割の額を受け取る場合が多くなっています。
これだけを聞くと「そんなにプロダクションに取られちゃうの!?」と思ってしまうかもしれませんが、プロダクションは「マネージメント料」の分だけしっかりとAV女優を売り込み、AV以外のイベント出演やグラビア・写真集撮影といった仕事を取ってくるわけです。
また仕事上で起こる可能性があるトラブル、特に近年はファンがストーカー化したり、SNS上での誹謗中傷などの問題が多くなっています。
そういった問題からAV女優を守るのも「マネージメント料」を受け取るプロダクションの役割なのです。
プロダクションは小さな事務所からオシャレで大きな事務所まで多種多様!女の子の生活のサポートもしてくれます
プロダクションの多くは東京都内に事務所を構えています。
これは多くのAVメーカーが東京に会社を持って活動しているため。
マネージャーは女優とともにメーカーに通う機会も多く、撮影なども都内近郊でおこなわれる場合が多いので、利便性を考えるとプロダクションの事務所も都内にあったほうが便利なのです。
AVプロダクションは数名、多くても10名程度の少人数のスタッフで運営されていることも多く、マンションに1~2部屋を借りて事務所として利用している場合が多いです。
しかし女優やスタッフが数十名所属しているような大きなプロダクションでは、ビルのワンフロアを借り切った大規模な事務所を構えている場合も。
そういった大きな事務所は、撮影スペースや打ち合わせスペース、地方から出てきた女優が泊まるための宿泊スペースなども備えていることもあります。
どちらにせよ、AV業界で活躍する華やかな女の子にふさわしく、オシャレな雰囲気の事務所が多いですね。
また小さめな事務所の場合、スタッフと女優の距離が近いためアットホームな雰囲気があるのも特徴です。
事務所以外に、所属する女優が入居できる寮を備えていたり、提携しているエステや整形外科を割引価格で利用できたりするメリットがあることも。
引越しにかかるお金の補助や、面接や撮影時の交通費の支給を受けられる場合もありますが、これらの生活面のサポートはプロダクションによって内容が違いますので、気になる場合は面接のときなどに確認してみると良いでしょう。
AV女優として活動するならばプロダクションへの所属はほぼ必須!お互いに信頼関係を持って活動していくのが大事です
かつてはプロダクションに所属しない「フリーのAV女優」も活動していましたが、現在のAV業界ではプロダクションに所属していないとAVへの出演ができません。
そのためフリーのAV女優による「フリー女優連盟」が作られ、そこに所属すればフリーとしても活動できるようになりましたが、この「フリー女優連盟」に所属するには「一度はプロダクションに所属している」「3年以上の芸歴がある」などの条件があります。
つまり実質、フリーのAV女優としてデビューすることはできず、AV女優になるなら誰もがプロダクションに所属しなければならないわけですね。
いざ実際にプロダクションに所属してみると、良い面ばかりではなく、気になる面やイヤだなと思う面も出てくるかもしれません。
そんなときは我慢するのではなく、できるだけ早くマネージャーや同じプロダクションに所属する先輩女優に相談するようにしましょう。
AV女優とプロダクションは、お互いに信頼関係を築きながら一緒にお仕事をする関係が理想的です。
「自分のやりたい仕事と違う……」「こんな仕事がしてみたい!」など、思ったことは早めに相談すれば、よりAV女優としてのお仕事が楽しく、充実するでしょう。
もちろんプロダクションもなんでもOKしてくれるわけではありませんが、しっかりとお互いの考えていることを話し合って、納得して一緒に仕事ができる関係性が一番良い状態と言えるのです。