AV業界でおこなわれる「アワード」とは?AV女優さんにとってもメリットが大きなアワードは復活するか?

AV業界でおこなわれる「アワード」とは?AV女優さんにとってもメリットが大きなアワードは復活するか?

 

 

音楽や映画など、エンターテインメントの業界では「アワード」というイベントが存在しています。

「アワード」とは、一口に言ってしまえば「賞」のことです。

多くの場合は1年に1回開催され、その年に目覚ましい活躍をした人や、ヒットした作品などに与えられます。

それではAV業界にもこの「アワード」は存在するのか、というと、大きなものから小さなものまで合わせれば、想像以上にたくさんのアワードが存在している、との答えになるんです。

今回は、そんなAV業界に関するアワードのなかから、特に規模が大きなものを選んでご紹介しましょう。

AV業界の代表的なアワード①FANZAアダルトアワード

AV業界では、インターネットを使ったDVDの通信販売や、動画データの状態での配信販売が中心となってきています。

そんな通信販売や動画データの配信販売の最大手と呼べるポータルサイトが「FANZA」です。

「FANZAアダルトアワード」は、FANZAを運営するDMM.comが主催するアダルトアワードです。

2014年の2月に第1回が開催された当時は「DMM.R18アダルトアワード」の名前でしたが、その後「DMM.R18」が2018年に「FANZA」に名称変更したことを受け、その年から「FANZAアダルトアワード」に名称変更しました。

「真のナンバー1セクシー女優は誰なのか?」をテーマにしており、その年の「優秀女優賞」「優秀新人賞」に複数のAV女優さんがノミネート。

そしてFANZA会員のファン投票によって、ノミネートされたAV女優さんのなかから「最優秀女優賞」「最優秀新人女優賞」をはじめ、さまざまな賞が贈られるシステムとなっています。

新聞や雑誌など、メディア名を冠した賞や、販売サイトらしく「通販」「配信」「レンタル」の各部門から「最優秀作品賞」なども発表されました。

毎年年初にノミネート女優が発表され、2ヶ月から3ヶ月の投票期間を経て、受賞イベントが開催されます。

この受賞イベントは大きな会場にAV業界関係者やファンの方を招き、受賞女優さんがドレスなどに着飾って出演する、大規模で華やかなものでした。

AV業界の代表的なアワード②スカパー!アダルト放送大賞

「スカパー!アダルト放送大賞」は、スカパー!プレミアムサービスのアダルトビデオチャンネルで放送された番組のなかから、特に優秀だったAV作品やAV女優さんに対して与えられる賞です。

主催は「成人番組普及推進委員会」で、有料アダルト放送のさらなる普及とAV業界の発展のために2005年から開催されています。

ちなみに開催当初は「日本アダルト放送大賞」の名称でしたが、2008年に現在の名称に改称しました。

開催は毎年3月頃で、前年に「スカパー!」のアダルトチャンネル内で放送されたすべての番組のなかから、特に優秀なAVとAV女優さんが受賞対象としてノミネートされます。

そして公式ホームページからの一般投票がおこなわれ、各受賞者が決定する流れとなっています。

「スカパー!アダルト放送大賞」も、授賞式は大会場に多くの関係者やお客さんを集めて、華やかなイベントとして開催されていました。

AV業界の代表的なアワード②「AV OPEN」や「ピンク大賞」など

代表的なAV業界のアワードとして名前が挙がるのは「FANZAアダルトアワード」と「スカパー!アダルト放送大賞」の2つですが、AV業界にはほかにもアワードが存在しています。

いえ、正確には「していました」と言ったほうが正しいでしょう。

「AV OPEN」は2006年と2007年、そして2014年から2018年まで、計7回開催されたアダルトアワードです。

AV業界で制作をおこなっている多くのメーカーが参加し、AV OPEN用のAVを制作して売り上げが多かった順に順位付けする、という形式でおこなわれていました。

各メーカー、趣向を凝らしたAVを制作することが多く、AVファンからも注目されることの多いイベントでしたが、2019年からは開催されていません。

「ピンク大賞」は、AVではなく映画館で上映される「ピンク映画」のなかからファンの支持を集める優秀な作品を決めるアワードです。

ピンク映画に出演するAV女優さんも多いため、直接的にではないとはいえ、AV業界に深く関係するアワードだった、と言えるでしょう。

こちらは1980年にスタートし、2019年までおこなわれていた、長い歴史を持つアワードでしたが、2019年の開催をもって終了しています。

AV業界のアワードはAV女優さんにとってどのようなメリットがあった?

AV業界に関連するアワードは、AV女優さんにとっても大きなメリットがある存在でした。

それではどういったメリットがあったのか、簡単にご紹介しましょう。

①多くのファンに自分の存在を知ってもらえる

「FANZAアダルトアワード」「スカパー!アダルト放送大賞」のどちらも、ノミネートされるだけでも大変なことです。

数千人はいると言われるAV女優さん、そして毎年数多くの女の子がデビューするなかからノミネート女優さんに選ばれるには、その時点でかなりの知名度と人気がなければなりません。

そしてアワードにノミネートされれば、数多くのAVファンが見る公式ホームページに自分の情報が掲載されるわけですから、今までとは別のファンを獲得する機会ともなったわけですね。

さらに言えば、受賞すればそれだけで「どんなAV女優さんなんだろう」と興味を持ってもらえ、AVを購入してもらえるレベルの影響力があるくらいなのです。

②AV女優さんとして活動していくモチベーションが上がる

AV業界の大規模なアワードは、人気と実力がなければノミネートされることはありません。

つまりノミネートされるだけで「一流のAV女優さん」と認められるわけで、それはAV女優さんが活動を継続していくモチベーションを上げる大きな要因になります。

また受賞のためには、ファンの皆さんに投票してもらわなければなりません。

そのためSNSで投票をお願いしたり、ファンからの応援メッセージを受け取ったりと、普段以上にファンとの交流をする機会が増加します。

こういった交流を通じて、自分のAV女優さんとしての活動が多くのファンから支えられていることを自覚し、モチベーションアップにつながるのです。

③単体女優さんとキカタン女優さんの垣根が低くなった

かつては単体女優さんとキカタン女優さんの間には、どうしても「単体女優さんのほうが上」という高い垣根のような意識がありました。

しかしアワードでは、単体女優さんもキカタン女優さんも同じ条件でノミネートされます。

その結果、単体女優さんではなくキカタン女優さんが受賞するケースも増え、それまで存在していた単体女優さんとキカタン女優さんの間の垣根が低くなったのです。

キカタン女優さんからメーカー専属の単体女優さんになるケースが増えたのも、これらアワードの結果による影響が大きい、と言えるでしょう。

まとめ

AV業界のアワードは、AV業界全体を盛り上げるだけでなく、AV女優さんや業界関係者、そしてファンの方々を楽しませてくれる、大きな意味を持ったものでした。

しかし現在は新型コロナウイルスの影響、そしてAV業界への締め付けが強化された影響などもあり、なかなか以前のような大規模なイベントとしてのアワードの開催が難しい状況です。

「FANZAアダルトアワード」は2019年を最後に開催されていませんし、もうひとつの「スカパー!アダルト放送大賞」は2020年度は発表延期で表彰式は無観客開催、2021年度は開催されず、2022年に開催こそされていますがかなり規模を縮小した形となっています。

しかしAV女優さんが活動を続けていて、AVを愛するファンの方がいる限り、いつかはこれらのアワードも完全な形で復活してくれるに違いありません。

そのときに華やかな舞台に立てるAV女優さんになれるように、プロダクションも全力でAV女優を志望する女の子を応援していきます!